習い事を始めたものの、「習い事をやめたい」と言う我が子。
親の気持ちとしては・・・
「我慢が足りない」「継続してこそ意味がある」「ここまでやってきたのにもったいない」などの感情が湧き上がることでしょう。
こう言った悩みを持つ親御さんは多いと思います。
この記事では、お子さんが「辞めたい」と言う理由について知ることができます。
また、「辞めたい」と言った時に親ができるサポート方法もお伝えしています。
この記事を読み終わるころには、習い事に対する悩みが無くなり、お子さんと一緒に前向きな選択ができるようになるでしょう。
あなたのサポートで、お子さんが楽しく習い事に通い、自信を持って成長する姿を目指していきましょう!
習い事をやめたい子は多い
ある調査によると、習い事をしている子どもの約半数が、一度は辞めたいと考えたことがあると回答しています。
この背景には、子どもの興味の変化や成長過程での気持ちの揺らぎがあること、特に小学生は様々な理由から辞めたいと感じやすいものです。
「やめたい」と言い出すことで、親は子どもの忍耐力や意志の弱さを心配しがちです。
でも、興味の変化や新しい世界への好奇心が芽生えるのは自然なことです。
続けるのか辞めるのかを考える時は、親が焦らずに対応し、子どもの心の成長を見守ることが大切です。
小学生が習い事を辞めたい主な9つの理由
- 通うのが面倒くさくなった
小学生は学校や宿題など、習い事以外にもしなければならないことが増えていきます。
まずはスケジュールや生活リズムが過密になっていないか確認して、無理のない範囲で習い事を続ける工夫が必要です。
- 気が合わない友達がいる
グループレッスンなどでの人間関係が原因で辞める場合もあります。
友達関係がうまくいかない時、子どもは習い事に対して、「楽しくない」と感じてしまうことがあります。無理に続けさせず、親は気持ちに寄り添ってあげる姿勢が大切です。
- 先生との相性が悪い
先生との相性も、子どもの気持ちに大きく影響します。
特に、厳しい指導や相性の悪い先生だと、行くのが嫌になることもあります。
先生の指導方法が子どもに合わないときは、クラス変更や別の習い事を検討することも考えてみましょう。
- なかなか結果が出ない
頑張って練習しても、結果が出ないと達成感を感じられず、習い事を辞めたくなることがあります。結果がすぐに出ない場合も、小さなことでも良いので少しずつ成長を褒めることで、やる気を継続させることが出来ます。
- 習い事自体に興味がなくなった
同じメニューを繰り返し行っていると、大人でも飽きることってありますよね。
興味の変化は成長の証拠なので、次の興味に目を向ける良い機会と捉えて、前向きな対応をしてあげてください。
- 友達と遊ぶ方が楽しい
小学生になると友達と遊ぶことが増え、習い事よりも優先したくなることもあります。
貴重な子どもの交流の場なので、遊びの時間とのバランスを見直すことも大切です。
- イメージしていた習い事ではなかった
始めてみたら「なんか違った」という理由で辞めたがる場合もあります。
大人からすると、飽きっぽいと感じてしまうかもしれません。しかし、あまりネガティブになり過ぎず、向いていないと本人が感じたなら辞めさせてあげるのも一つです。
- 他の習い事に興味が湧いてきた
成長にともなって、新しいことに興味が湧くのも自然なことです。
これまでとは違う習い事に興味が湧くのは、子どもが成長している証拠です。別の習い事に興味がある場合は、子どもが新たな分野に挑戦できるように支援するのも良いでしょう。
- 周りのレベルについていけない
習い事の難易度が上がり、今までよりも難しいと感じる場合もあります。
子どものペースに合わせた指導や支えが、今以上にレベルを上げる為の手助けになります。これまで難なくできていた事も、年齢が上がると難しいと感じるかもしれません。同年代の子に比べて遅れていると感じると、習い事を辞めたい気持ちにつながってしまいます。
習い事を辞めたいと言われたときは?
- 「なぜ辞めたいのか?」子どもの話をしっかり聞く
頭ごなしに否定せず、「なぜ辞めたいのか」をしっかりと聞いてみましょう。
親が「わがまま」とか「気分屋なんだから」といった言葉で片づけてしまうと、親子関係に溝が生じたりする場合もあります。
子どもが喋りだしたら、まずは最後まで話を聞いてあげましょう。
辞めたい理由によっては、すぐに解決できるものもありますし、しっかりと理由を聞いてから次の行動に移しましょう。
- 子どもの本音を探る
表面的な理由のウラに、本当の理由が隠れている場合もあります。
時間をかけて寄り添ってあげることで、子どもが次に進む時の大きな力になります。子どもが本当に感じていることを引き出す時には、高圧的な態度で問い詰めるようなことは控えて、優しい口調で質問するなどの配慮が必要です。
- 親の理想を押し付けていないか確認する
親の期待が子どもの負担になることもあります。
親の願望が先行していないか冷静に見つめ直して、子どもの意思を尊重することが大切です。子どもの負担になっていないか?今一度、確認してみてください。
- 辞めたい理由に合った結論を出してあげる
本人の辞めたい気持ちがどの程度のところにあるのか確認してあげましょう。
特に真剣な場合は辞めさせることも一つの選択ですし、一時的に休むなどの柔軟な対応も考えられます。
「やめたいレベル」を見極めて対応する
▶︎【やめたいレベル1】習い事が面倒くさい
やめる決断を急がず、習い事初期の頃の楽しさを思い出せるようなサポートや、時には休むといった方法も有効です。子ども自身が積極的にやめたいと思っているわけではない状態なので、様子を見つつ、子どもの「やりたい」気持ちを引き出すようなサポートができると良いでしょう。
▶︎【やめたいレベル2】習い事がイヤだ
「どうしてイヤなのか」じっくりと話を聞き、先生や周囲への対応を調整することも検討しましょう。「頑張ったのにうまくいかない」「なかなか結果が出ない」など、気持ちが揺れているのかもしれません。このような気持ちが不安定なときには、人格を否定するような言葉は絶対にNGです。子どもの気持ちに共感することがなによりも大切なので、先生に相談してみるのもいいでしょう。
▶︎【やめたいレベル3】習い事がつらい
すぐにやめる選択も考慮します。心の負担を軽減し、子どもが前向きになれる支援が重要です。ここまで気持ちが落ち込んでしまうと、子どもの自尊心は低下し、やる気を失いかけているからです。親はとにかく子どもの気持ちを受け止めてあげましょう。完全にやめるのではなく、「一時休会」という決断もありますので、親子でじっくりと考えてみてくださいね。
習い事の継続期間によって対応する
▶︎【始めたばかりの習い事】できるだけ続けられる工夫と努力を
始めたばかりの段階では、少し工夫をして、続けられるようサポートすることが大切です。
やめたい理由を聞いたうえで、親がその原因を解消するようなサポートを。
たとえば、「いじわるなお友だちがいるから」という理由なら曜日やクラスを変える、「体力的にキツい」といった理由なら、子どもの気持ちを優先させて、一旦休ませるといった対応でも良いでしょう。
そしてタイミングを見て、もう一度チャレンジさせてみるなど、臨機応変な対応で子どもを見守ってあげてください。
▶︎【長く続けている習い事】やめることも選択肢に入れて
まずは、しっかりと真剣に辞めたい理由を聞いてあげることです。
なぜならば、深刻な問題が隠れていることが多いからです。
その理由に対しての問題が解決しない場合は、やめることも選択肢に入れるべきです。
もしやめる選択をしたのであれば、次の目標に向けて親子で話し合うこともセットで行ってみてください。
「やめグセがつく」って本当?
「やめグセ」とは、何かを始めても、途中で簡単に諦めたり、すぐにやめてしまう習慣や傾向を言います。
途中で興味を持ったり、簡単に辞めてしまうことが頻繁に起きる場合に「やめグセがつく」といった表現をされます。
- 「やめグセ」は気にしなくてもいい
「やりたくないことを我慢してやり続ける」ことは、メリットよりもデメリットのほうが大きいです。子どもにとって我慢している時間は、大人が想像する以上に長く苦痛なもの、子どもが自然と興味を持ったものをどんどんやらせてあげることが大切です。
- 「やめたい」は好奇心旺盛な証拠
やめたがるのは好奇心の表れであり成長の為だと思って、次に挑戦する姿勢を応援してあげましょう。たとえ習い事をやめてしまっても、子どもはその習い事から、技術以外にもいろいろな学びを得て、ちゃんと成長しています。「根性が足りない」「やめるのは勿体ない」などと思わずに、プラスにとらえて、子どもの背中を押してあげる気持ちで対応しましょう。
辞めたいと言われたら、辞めさせても大丈夫!
「辞めたい」と言われたとき、すぐに「辞めさせてはいけない」と思いがちですが、実際辞めさせても問題ない場合が多いです。
それを無視して無理に続けさせることが、逆効果になることもあるのです。
習い事がストレスや負担になりすぎると、子どもの自己肯定感が下がり、将来的には成長に悪影響を及ぼす可能性もあります。
- 目標を決めてから習い事を始める
習い事を始める時に目標を設定しておくと、達成感を持って行動できるでしょう。
「どういう状態になったらやめるか」まで決めておくと、安定したモチベーションで取り組むことが出来ます。
また「何年生までやる」「次の発表会までやる」など、目標となる節目を決める方法も有効です。
さらに、節目のタイミングごとに、「やめるか、続けるか」を考えるようにすると、一時的な感情に振り回されることなく、親は子どもの気持ちを理解しやすくなるでしょう。
子どもが楽しいと思える習い事を選ぶ必要がある
色んな習い事を探したり、体験レッスンに参加して、その子に合った習い事を見つけてあげることが大切です。
心の土台に「楽しい」という感情がなければ、上達も継続もありません。
楽しいことは親が何も言わなくても続きますし、「もっと上手くなりたい」という向上心も自然と生まれてきます。
「我慢は美徳」「継続は力なり」という概念にとらわれすぎず、臨機応変に対応してあげてください。
子どもたちが、心身ともに健やかに、習い事を楽しみながら成長できるように、「合わなければやめてもいい」というスタンスで見守ってあげましょう。
【まとめ】「習い事を辞めたい」と言われた時の対応について
今回、この記事では、子どもが習い事を「辞めたい」と感じる主な理由と、親の適切な対応方法を解説しました。
特に小学生は、様々な理由から習い事を辞めたくなることが多いです。
辞める理由としては、学校との両立が難しくなったことや、友達との関係がうまくいかないこと、先生との相性や、興味が無くなったなど様々です。
「辞めたい」と言われた時は、頭ごなしに否定せず、「なぜ辞めたいのか」をしっかりと聞くことです。
子どもの話を最後までちゃんと聞いてあげましょう。
親の理想を押し付けず、子どもの本音に寄り添って、無理のない対応をすることが大切です。
また、「やめグセ」を心配する親もいますが、無理に続けさせることで、逆効果になる場合もあります。
色々なことに挑戦し、合うものを見つけていく過程だと思って、ポジティブに捉えて行きましょう。
たとえ途中で辞めたとしても、それまでに頑張ったことは決して無駄なことではありません。
その経験は必ずお子さんの中に残っていますから、お子さんを信じて背中を押してあげてください。
辞めたい理由によっては、すぐに解決できるものもありますし、しっかりと理由を聞いてから次の行動に移しましょう。
そして最終的には、子どもの意思を尊重してあげてくださいね。
この記事を読むことで、習い事に対する悩みが無くなり、子どもと一緒に前向きな選択ができるようになるでしょう。
あなたのサポートで、お子さんが自信を持って成長していく姿を応援しています!
「でも、嫌がっている習い事をこのまま続けさせてもいいのかな?」